クリーニング業者は赤く点滅し続けるエアコンランプを指摘、私は言葉すら出てこないままそのランプを見ていた。
「私は今日はこれ以上できませんので帰ります」
そのクリーニング業者は立ち去った。
残されたのは、「壊されたんだよ!」と決め付ける妻にただ点滅ランプを眺めている俺。
・・・どれほど無言だったのか分からない。今までの欠陥住宅ではほぼフル稼働していたこのエアコンがこのタイミングで壊れるとは思いもしなかった。かといって私達は何も触っていない。全て業者任せだ。でもどこで壊れた?素人が考えたところでそれに自信の裏づけなどある訳でもないのだが、とりあえず私は取り付け業者に電話をかけた。返答はよくありがちな対応で「後ほど担当者から電話させます」とのことだった。
数時間後、なぜかその取り付け業者ではなく引越業者から電話が入った。私もその時はまさかそこが窓口だったとはその時は思わずに経過を説明した。その引越業者は配管の料金と工賃は勿論お返ししますのでそれでよろしいのでしょうか?・・・あまりにも丁寧だったその言葉に私は呑み込まれていたのだ。というのか何でここで引越業者が!?という思いに駆られていた・・・。私がこの引越業者を直接頼んだのならまだしも、全て仲介業者に任せて頼んだのだからその思いは尚更である。
・・・よく考えてみると、配管の料金14000円に工賃(1台分)8000円の合わせて22000円返金されたところで自分達は既に50000円近く使っているのだ!返金されても28000円の損失が確定し、新たにエアコンを新規で購入する金額や、この壊れたエアコンを処分するのにも金がかかる!
こんな馬鹿げた話などあるわけがない!!
既に俺は怒りが頂点に達していた。滅多に怒ることのない俺だがこの時ばかりはそれが絶頂だったことは今でも覚えている。
その怒りを仲介業者とその仲介業者を管理する管理会社にぶつけたのだ。私も何を話したのか思い出せないくらいのことを言ったのかも知れない。この時は窓口がいずれもここではないことなど知るよしもなかった。
「何も新品を買って補償してくれ!」なんて言うつもりはないし、実際そこまでは言ってはいないが、あまりにもこの事態は納得がいかない。とにかく元通りにして欲しいことを強く要望した。
きちんと直近までこの壊れたエアコンが稼動していた証拠を揃えるために電力会社にも相談してみたが、やはり100V、200Vの違いはあっても200Vで使用していた明細を出すことはできない模様だった。
このことは勿論、私の父や妹、妻の両親にも相談。こういった話は聞いた身内も熱くなるようで「絶対に弱味を見せるな!何も弱味すらないのだから!」と強く言われた。ただし、「脅してはいけない」とも言われた。
・・・相手の応対はさすがに丁寧で、全てを聞き入れてくれたかに思えたのだが、さすがに最終的な窓口ではないことからすれば当然の対応なのかもしれない。
結局、最終的な窓口は引越業者だったことが分かったのはその二日後であった。
それまで私達の苦情は各会社に振り回されていただけであったのだ。
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