小学校5年生だった私、その時に転校してきた女の子がモコ。
一目惚れで初恋の女の子だった。でも当時のライバルは数多く、一体誰がその栄冠を勝ち取るのだ?という日々が続いていた。
決戦であるバレンタインデーの日にモコから手紙を貰った。中には小さな粒状のチョコレートが入っていた。手紙の内容はあれから25年以上経った今でも忘れない。
「薬ですよ~!私の心の中、わかる?私を恋人にしてください。ウソじゃないのよ・・・。モコより」
・・・その日から彼女は俺のアイドルと化した。しかし、別れというものはすぐに訪れる。卒業を前にしてまた転校していった。
その年に年賀状が届いた。不思議とこの住所や電話番号は今の今でも私の記憶の中から消えないでいる。
異なる高校を卒業したばかりの頃、思いあまってモコの家に電話をしてみた。明らかに本人が出た!すぐに僕のことが分かったみたいで、電話は会話が弾みまくった。
そして、近々会ってお話をしようということに至ったのだ。これが後に後悔することになる。
当時の俺といったら、結構モテモテだった小学生時代の野球少年とはかけ離れており、非常に胡散臭く(うさんくさく)、ギャンブルしか頭にない一匹狼のような暗い地獄のような人生の真っ盛りであったことを忘れていたのだ。
名古屋駅で待ち合わせた。全く俺は洒落っ気もなくダサい恰好をしていたのだが、当時はそんなことを自分では気付かないんだろうね。でも待ち合わせ場所で1時間以上前から待っていたのは俺だった。
「こんにちは!お久しぶりです!」先に気付いたのはモコだった。
綺麗になりすぎていて全くその先、私からは言葉が出てこない状態に陥ってしまった。
「どこ行く?」「お腹空いてない?」「どこか知ってる?」・・・全て主導権はモコに握られていた。
・・・普通なら誘った俺がリードすべきところだろ?とにかく情けなかったのは覚えている。
「どこでもいいから連れていってよ!」
そんな言葉に俺が連れていったのは、「名古屋競馬場」だ。今考えれば、アホじゃねえか?としか思えないよ。
しかも・・・何も知らない彼女に教える訳でもなく、決して場内で綺麗な所もなく、世間話をする訳でもなく完全にその時から彼女が俺に対して亀裂が走っていたね。
俺は馬鹿みたいに金を失い、また二人で名古屋駅に戻った。久しぶりに再会してまだ3時間も経たないんじゃないかな?
モコ「もう帰る・・・ありがとう」
俺「うん。。。またね」
モコ「さようなら」
・・・こんな冴えない18歳がどこにいる!っていう話だよなw。それが当時の自分だったみたいだ。
今でも・・・いや今なら!・・・何かもう一度会いたいと思わせる初恋の相手のモコこそが、私のアイドルである。
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